前回お話ししたのが、離婚公正証書作成の流れの基本形です。ほとんどの方に当てはまると思います。
今回お話しするのは私達の離婚公正証書作成の流れです。
私達の公証役場への予約日がちょうど新型コロナの緊急事態宣言期間にぶち当たり、県外の夫が長期に渡りこちらに来られなかったことで、イレギュラーな手法となりました。
というわけで今回は、新型コロナ下で夫が来られなくても離婚公正証書を無事にゲットしたことについて、お話しします。
私たちが公正証書をゲットするまで
1)離婚協議書を作成
離婚協議書の作成に関して詳しくは site:How To 離婚協議書の作成 をご覧ください。
2)公証役場(公証センター)に電話、来所予約をする
1月中旬に公証センターに電話、離婚公正証書を作成したい旨を伝え、私の来所予約をしました。
一応何かあればすぐ電話で確認できるように夫の仕事が休みの日で予約を取り、3週間先の2月中旬にしました。
3)公証センターに単独来所、公正証書作成の受付を完了
私一人で来所、離婚協議書の内容に特に問題はなく、30分もかからず受付は終了しました。
担当の方に「約1ヶ月で下書きが出来上がるので、その頃連絡しますね。」と言われ、私は公証センターを後にしました。そろそろ新型コロナが騒がれ出していた頃だったので、果たして2人で取りにいかれるのかなぁ…と薄っすら思ったりもしました。
4)公証センターから連絡、次回来所の予約をとる
約1ヶ月後の3月中旬、子どもの学校は既に休校になっており、家でわいわいやっていたところ、担当の方から公正証書の下書きが出来たとの連絡がきました。夫婦ともが内容を確認、納得した旨を伝えると、次は1ヶ月先位に夫婦2人で来られる日で公正証書の受け取り予約をお願いしますとのことでした。
新型コロナが不穏過ぎ、どうにかなる前に済まさないと…と空いている枠のうち一番早かった4月の上旬に予約を入れました。その際に担当の方と「新型コロナが気になるけれど、できればなんとか進めたいです😣」などと話しました。
そして、どうだろ、どうだろ…と思っていた4月の上旬、ついに出された緊急事態宣言により、県をまたいだ移動が大きく制限されました。
5)次回来所予約を新型コロナでキャンセル、待てど状況は変わらず担当の方に相談
というわけでこの予約は一旦流し、「また状況変わったら速攻電話しますので、その時に再度、公正証書を受け取る日程を決めたいです😭」と伝え、「は〜やっぱそうですよね✨」のように快諾されました。(きっとあちらの方も不安だったのでしょう。)
子供達とのステイホームは続き…そうこうしているうちに4月が終わり、5月のGW明けには!と期待も東京は相変わらずの感染者数で、待てど暮らせど落ち着く様子のない新型コロナにヤキモキの日々は続き…
耐えかねて、「このままではいつ離婚できるのか…結構困っています。どうにか進める方法はないのでしょうか?」と担当の方に相談したところ、「この状況下だから、県内の弁護士か行政書士か司法書士の先生に代理で一緒に行ってもらうという方法を考えてもいいのかも。多少はお金がかかってしまうのだけど。弁護士の先生は高いと思う。値段とか含めてちょっと調べて、考えてみては?」
そんな方法があったの〜⁉️早く知りたかった〜😭
というわけで調べたら、離婚公正証書を作成するには原則的には夫婦での来所が求められるが、やむを得ない事情がある場合には、公証人から事前に承諾を得た上で代理人による公正証書の手続きができるようです。
早速、一緒に代理で行ってくださる先生を見つけた!
こちらにもいつ新型コロナの第二波がやってくるかわかりません。善は急げで早速ネット検索が必要!
弁護士の先生は高いから却下で、行政書士か司法書士の先生…。調べてみたら、司法書士の先生は登記なども含めてい色々できるけど、そこまでは求めていない…行政書士さんに頼もう!と決定。
そして鬼検索!と言いたいところですが、「県名、行政書士、公正証書、同行」辺りで調べてヒットする方は数える程で…ブログがあって読む限り得意な分野は違うようだけど人柄良さそう…な近所の先生に早速連絡。
初めに、「え!僕のところ、どこで知ったのですか?」と驚かれていたのが印象的でした。「ネット検索したらブログが引っかかったので」に「ヘェェ」で、ヘェェって…何か緩いしwと楽しい気分になりました。
お値段を聞いたら「一緒に行くだけでしょ?1万円とかでいいですよ。あとは諸経費とか😀」
え!言い値⁉️それもその値段?うそでしょ?マジで有難いんだけど?と速攻でお願いしました。
(注:地域や事務所、もしかすると公証センターとの距離感などで色々と違ってくることもあるかと思いますので、詳しくは依頼を検討している事務所にお問い合わせしてみてくださいね。)
そして速攻で、行政書士の先生が一緒に行ってくださることになった旨を公証センターの担当の方にお伝えして、すると「それでは先生にはこちらからも連絡しておきますね!」とのことでスムーズに動き始めたのでした。
揃える必要のある書類は
来所できない夫が行政書士さんに送り返しておくもの
・夫の実印が押された「委任状」(委任状は公証センターから行政書士事務所に送られたもの)
・夫の「印鑑証明書」
上記書類が揃った6月上旬に公正証書を受け取りに行く予約の電話をしました。予約は次の週で取れました。
6)公証センターに来所、いよいよ公正証書をゲット😆
妻が来所時に持参するもの
・免許証(身分証明証として)
・実印
行政書士さんが持参するもの
・夫からの委任状
・夫の印鑑証明書
・行政書士免許証
・行政書士さんの実印
公正証書ゲットまでの流れ@公証センター
公証人が作成の公正証書原本を読み上げる(凄い早口だった😲)
ふんふんと聞く
↓
納得にて公証人、夫(の代理人)、妻、のそれぞれが署名、実印を押印
所定の公証人手数料を支払います。(手数料は画像の通り)
払うのは夫婦のどちらでも良いけれど、どちらが払うかは決めておくように言われました。(現場で揉められてもセンターの方も面倒ですものね。)まあ、夫が払うと決めたにも関わらず、私が支払いましたけどね。もういいです、縁切りへの一歩のための投資です、もう🗯
↓
離婚公正証書原本が完成✨
原本は公証センターに保管され、
一部、私用の原本のコピーを渡されました。
もう一部は、夫に配達記録で送られるとのことでした。(受け取りされると郵便局から公証センターに連絡が入る仕組みのようにお話されていました。)
これにて公正証書の作成が終了!行政書士の先生、有難うございました!
行政書士の先生には後日、明細が出てから、事務所に代金のお支払いに行きました。
↓
いつでもいいので送達証明を公証センターに取りにきてくださいとのことでしたので、時間のできたときにサクッと取りに行きました。
この送達証明と公正証書の原本のコピーの2点が揃っていて初めて、強制執行なども行えるようになるので、必ず2点揃えて保管しておいてくださいね、とのことでした。
まとめ
これで公正証書を作成し終わりました。
途中から離婚公正証書作成の流れ(きほん)と違う部分が出て来ますが、そんなに難しいことはありません。書類を揃えるのに少し余計な時間がかかるな、という程度でした。
あとは離婚前にやるべき各種名義変更関係などの手続きを終えたら、離婚届を出して大丈夫です。
離婚届を出すときに一緒にできる手続きは色々とありますので、是非とも、site:無駄なし!漏れなし!協議離婚(公正証書あり)の手順 を読み、予習をされてから臨むことで一気に進めてみて下さいね。
コメント